プノンペン

“カンボジア”として親しまれている国ですが、正式には”カンボジア王国”と言います。東南アジアに属する国で、アンコールワットなど世界遺産があり観光国として多くの人気を集めており、毎年大勢の観光客がカンボジアを訪れています。カンボジアの公用語はクーメル語で96%の国民がクーメル語で会話をするようですが、国の主要な収入源が観光業と言われているので主要都市での英語の普及率は高くなっており、観光客で賑わう場所では基本的に通じるようです。
交通手段
カンボジア全体で見ると実は公共交通機関があまり整備されていませんが、近年では都市部で公共交通機関が発展しています。
また、観光客にとってはカンボジアの移動は難易度が高いものでしたが、2017年以降に状況が劇的に改善され都市部では少しずつ整備されてきているほかに、誰でも簡単に使える配車アプリが続々登場し便利になっています。
① 市バス
2014年には3路線の運行が始まっていましたが、2017年からは渋滞解消のために徐々に路線拡充が行われ2019年には13路線まで増えています。
また、運賃は区間関係なく一律約38円というかなり安い料金で利用できます。
乗り方は日本のバスと同じシステムで、乗車時に運賃を支払い降りたい時にボタンで知らせるシステムになっています。ただし、注意点としてバスの走行中に停留所を知らせるアナウンスや表示などがないため、自分で降りる場所を事前に把握しておく必要があります。
ここで役に立つのが”Stops Near Me”というアプリです。このアプリでは画面上に停留所一覧と自分の現在地が表示されるので、降りたい停留所がどこかアプリを通して確認することができます!
② 鉄道
プノンペン〜シハヌーク間を8時間かけて運行します。全区間乗っても大人は約600円で乗ることができます。
しかし、停車する駅が少なく70km先のタケオと150km先のカンポット、そして終着のシハヌークビルです。また、整備が整っていない区間を走るときは、電車より車の方がスピードが早いことが多々あるようです。
また、プノンペン市内〜空港を結ぶ鉄道路線が2018年4月に開通し、6時〜20時35分の間におよそ70分間隔で運行しており、片道の所要時間は約30分です。
チケットの購入は駅カウンターで可能です。駅内の電光掲示版には出発時刻などの案内表示がないので注意が必要です。
③ トゥクトゥク




東南アジアで多く利用されているトゥクトゥクですが、カンボジアでも観光客だけでなく地元の人にとっても主流の移動手段となっています。
乗り方は簡単にご案内します。
ⅰ) 呼び止める
まずはじめにトゥクトゥクを呼び止めます。
ⅱ)行き先を伝える
運転手に行き先を告げます。ここでの注意点は、目的地の住所ではなく電話番号を伝えるとスムーズに目的地へと運んでくれます。これはカンボジアでは、住所は存在するもののほとんど機能しておらずアバウトな住所なため、電話番号がオススメです。
ⅲ)料金の交渉
トゥクトゥクにはメーターが設置されていないため、ドライバーと事前に料金の交渉をする必要があります。
基本的には、1km毎に約100円かかることを頭に入れて交渉するといいでしょう。観光客とわかるとぼったくるドライバーも多々いるので注意が必要です。
医療制度
慣れない地での生活では体調を崩すこともありますよね。そこで気になるのがカンボジアの医療事情です。
カンボジアの医療事情を考えると、日本人でも安心して受信できる病院は限られています。そのため、前もって情報を収集することが大切と言えます。
今回はプノンペンの医療事情とともに、日本人におすすめの病院の情報をまとめました。
ⅰ)カンボジアの医療事情
カンボジアの地元の人が通う病院は衛生状態も決して良いとは言える状態ではなく、満足のいく治療が受けられない場合が多々あります。
中には、医療行為に対する知識が不足する医者がいる病院や、適切な薬が常備されていなかったり、適切な処置が施されない病院もあります。
そのため、体調が悪くなったからといって、近くの病院にかかれば安心とは言えません。
ⅱ)日本人でも安心して受診できる病院
– ラッフルズメディカルプノンペン(Raffles Medical Phnom Penh)
シンガポールを拠点とするこの病院ですが、欧米人の医師が中心となって診察を行なってくれます。また、信頼できる日本人の通訳者を通じて治療を受けることも可能です。
この病院では基本的には予約制ですが、救急の診察は24時間365日対応しているので安心です。
レントゲン機器など治療するために医療機器を揃っているため事故や怪我の対応も可能です。
さらに、海外旅行保険のキャッシュレスサービスにも対応しているので緊急時に現金がなくても安心して受診できます。
– ケンクリニック(Ken Clinic)
カンボジアで初めての日本人医師によるクリニックです。
2010年にオープンし、カンボジアならではの病気に対する医療行為の経験もあり、開業医である日本人医師による診療を受けられるのも安心です。
こちらの病院は24時間365日対応ではないものの、月曜〜土曜日8時30分〜13時と15時〜19時までと診療時間があるのも嬉しいポイントです。
この病院では、予防接種も取り揃えているため、入国してから各予防接種を受けたい場合も相談可能です。
また、こちらの病院でも海外旅行保険のキャッシュレスサービスに対応しています。
– サンインターナショナルクリニック(Sun International Clinic)
複数の日本人医師が在中するクリニックです。
内科だけでなく、整形外科や皮膚科、泌尿器科、心療内科といった様々な診療を日本人医師から受けることができます。
最新の医療機器や日本の薬が揃っているため、日本と変わらない治療を受けることができるのが最大のポイントです。
こちらの病院も24時間365日対応ではないですが、大型連休を除き土日も診察時間を設けています。
また、海外旅行保険のキャッシュレスサービスに対応しています。
生活費
– 家賃
カンボジアの首都であるプノンペンでのアパートの家賃は200ドルから300ドル(約20,000円から30,000円)が相場です。日本と同じように間取りや広さでも価格は変わってきますが、同じ規模で家を借りる場合より非常に安いことが分かります。
– 食費
プノンペンをはじめとする外国人が多く滞在する場所にはレストランや輸入食品のスーパーが立ち並んでおり使い勝手が良いエリアとなっています。品揃えだけみれば母国と変わらない食生活を送ることも可能でしょう。
しかし、輸入品なのでどうしても値段が高くなってしまう点がデメリットです。
そのため、月150ドルから200ドル(約15,000円から20,000円)と少し高いですが、そのくらいを見積もっておけば間違いはないと思います。
– 光熱費
カンボジアでは、電気はタイやベトナムから引いてきているので国全体の物価と比較すると電気代は割高な印象です。月に大体40ドルから50ドル(約4,000円から5,000円)にはなるかと思います。
学校
近年カンボジア留学が注目されています。
カンボジアでは英語を学べる語学学校とクーメル語を学べる語学学校があります。しかし、カンボジアへ留学を検討されてる方はボランティアメインに留学をされる方が多い印象です。
費用が安い点もカンボジア留学の一番の魅力です。
留学先として人気のあるアメリカでは1ヶ月の留学で学費や滞在費など含めて最低でも平均50万円はかかると言われていますが、カンボジアでは約25万円で留学が可能です。
また、郊外に出ると日本人の姿をあまり見かけなくなるので日本人のいない環境で語学を習得したい方にはオススメの国です。
レジャーと旅行
カンボジアではアンコール・ワットをはじめとする世界遺産に登録されいる歴史あるスポットや王宮など世界中の観光客を魅了する地がたくさんあります。
① アンコール・ワット




カンボジアの北西部、シェムリアップにある世界遺産であるアンコール・ワットはクーメル人の建築の最高傑作とも言われています。世界中から多くの観光客が訪れ、遺跡の圧倒的規模とその美しさに魅了されます。
② シェムリアップ




プノンペンに次ぐ第2の都市と言われており、特にナイトマーケットは人気を集めています。街の一角に路面店がたくさん並んでおり、ローカルな雰囲気に包まれています。ここでは値切り交渉をすなどコミュニケーションを取りながら楽しめるのが醍醐味です。
③ ベンメリア遺跡




自然の風化による崩壊が見られるますが、それも特徴の一つであるベンメリア遺跡です。文化や歴史を感じることができ多くの観光客で賑わっています。また、ベンメリア遺跡は映画『天空の城ラピュタ』の世界観を彷彿させているとして人気を集めています。