Glasgow

スコットランドはイギリスを構成する国の一つで、グレートブリテン島の北部に位置します。首都はエディンバラですが、スコットランド最大の都市は人口約60万人を有するグラスゴーで、産業都市としてだけでなく、アートカルチャーの中心地としても知られており、若者の街としても有名です。ロンドンからは電車で約5時間、首都エディンバラからは電車で約1時間で到着します。空路だと、ロンドンのヒースロー空港から1時間半ほどです。

イギリスには様々なアクセントがあることで知られていますが、スコットランドの英語はスコティッシュとも呼ばれ、独特のアクセントを持っていることで有名です。最初こそ、慣れるまで時間はかかるかもしれませんが、新たな文化の側面に触れるいい機会ともいえるでしょう。

交通手段

グラスゴー市内には①路線バス、②地下鉄の二種類の公共交通機関が運行しています。順にみていきましょう。

①バス

グラスゴ―ではFirst Bus Glasgowというバスが運行しており、80以上もの路線があります。料金体系はゾーン制をとっており、やや複雑なものとなっているため、公式アプリをダウンロードし、ルートや最安値を検索することをお勧めします。公式アプリについての詳しい情報はこちらで確認できます。

チケットはバスの運転手や、市内に800店以上あるPayPointからも購入できますが、オンラインでのオーダーや公式アプリでも購入できます。また、非接触型カード(デビットカード)や、Apple Pay、Google Payでの乗車も対応しており、リーダーにかざすだけで乗車することが可能です。

バスは時刻通りに来ないことが多いこともあるので、利用の際はスケジュールに注意が必要かもしれません。

②地下鉄

グラスゴーはスコットランドで唯一地下鉄が走っている都市であり、SPTという会社が運行しています。東京の山手線のような循環ルートになっていますが、小規模なもので、全15駅を一周するのに24分しかかかりません。

チケットの料金体系は距離・乗降車駅にかかわらず一律になっていますが、紙のチケットとSmartcardというものがあります。

Smartcardは、オンライン上で登録をし、数日後に自宅に無料で届く仕組みになっています。また、地下鉄の駅ではSubway Smartcardというものを£3.00で購入することができます。観光が目的の場合はSubway Smartcardを購入することになるかと思われます。

Smartcardの場合、シングルチケットは£1.55、一日乗り放題券は£3.00、紙のチケットの場合はシングルが£1.75、往復が£3.30、一日乗り放題は£4.20になります。

③そのほか

グラスゴーのタクシーはフレンドリーな運転手がいることでも有名です。やや高価ではありますが、アプリでの予約が可能であったりなど、優れたサービスを提供しています。公式サイトを参考にしてみてください。

医療制度

スコットランドの医療制度はイギリス全土で共通しており、国営の健康保険サービス(NHS)と、民間の医療機関のふたつがあります。医療水準は高く、どちらの機関でも先進の治療を受けることができます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

①NHS

NHSは、自己負担なく医師の診察を受けることができます。外国人も例外ではなく、イギリスに六か月以上滞在する一時滞在者でも、ビザの取得・延長時時にNHSの利用料を支払うことで加入することができます。

NHSは一部処方箋や歯科診察に一定料金がかかることがあるものの、原則無料で医療機関を受信できます。しかし、常に混雑しているため、緊急の場合に対応できないこともあります。また、専門的な治療にはかかりつけ医の診察を経て、紹介を受ける必要があります。

②民間の医療機関

民間の医療機関は、治療費はすべて自己負担になり、診察費も高額になることが考えられます。短期滞在の場合はNHSの利用ができないので、海外旅行傷害保険や民間医療保険に加入することを強くお勧めします。

民間の医療機関は待ち時間も少なく、専門医も自由に選択して受診することができます。しかし、多くの医療機関は時間外診療や救急対応を行っていません。緊急の場合に限り、短期滞在者であってもNHSの利用は可能です。

救急医療が必要な場合

救急医療が必要な場合、もしくは時間外に診察を受けたい場合は、直接NHS病院の救急科に赴くか、「999」に電話をして救急車を依頼します。この番号は警察・消防・救急を兼ねていますので、Ambulanceと依頼してください。

また、NHS informというウェブサイトでオンライン自己診断を行うことができるほか、「111」の電話で相談することも可能です。

他にも、健康に関する一般的な質問や、NHSサービスについての問い合わせはNHS inform helplineが対応しています。日本語話者を通じて会話をすることも可能です。NHS inform helplineの電話番号「0800 22 44 88」にかけ、日本語通訳が必要であることを伝えてください。

生活費

グラスゴーの物価は東京と比べて比較的安く、生活費も首都エディンバラに比べるとやや安価になるといえるでしょう。

家賃についてはどの形態で住むかにもよりますが、一般的にはフラットと呼ばれるアパートの一部屋を何人かで共有する形になるか、学生寮に住むことになると思われます。都心部に近いほど家賃は高くなりますが、一人で住む場合、家具付きワンルームの相場は£800~£1000といわれていますが、フラットシェアや寮に住むことになるともう少し家賃を抑えられるかな、と思います。

食べ物類に関しても、東京と比較すると安価だといえます。

牛乳1L…£0.87(121円)

チーズ1kg…£5.88(816円)

卵12個…£1.82 (252円)

鶏肉1kg…£5.87(814円)

牛肉1kg…£7.09(983円)

りんご1kg…£2.01(279円)

玉ねぎ1kg…£0.98(136円)

トマト1kg…£2.14(296円)

水1.5L… £0.78 (108円)

ただし、スコットランド・グラスゴーでの外食は、ファストフード店などを含めても東京より高い場合が多いです。そのため、出費を抑えたい場合は自炊をする必要があるでしょう。(参考:NUMBEO

学校

グラスゴーには創立1451年の歴史ある名門グラスゴー大学をはじめ、美術学校やMBAスクールなどが集まる都市で、留学生も多く住んでいます。語学留学を目的でグラスゴーに留学する人は少ないものの、もちろん私立の語学学校もあります。

私立の語学学校の相場は、週15時間・4週間の場合で大体£601(=約84,276円、2020年12月現在)となっています。受講するコースによっても変動します。

また、グラスゴーで正規留学をする場合は、学部によって異なりますが、授業料は£16,000-19,500ぐらいといわれています。ほとんどの大学では寮への入居が保証されています。また、留学生への奨学金もあるため、グラスゴーでの正規留学を希望されている方は活用するという手もあります。

レジャーと観光

①ジョージ・スクエア周辺

グラスゴー市内中心部にあるジョージ・スクエア。その名は国王ジョージ3世にちなんでつけられました。広場には偉人の像が立てられています。周辺には歴史的な建造物が立ち並んでいるほか、徒歩圏内には近代アートギャラリーをはじめとした観光スポットが多数あります。また、スコットランドの伝統的なバグパイプの演奏が行われていたり、様々なイベントが開催されたりと、観光にはうってつけのスポットです。観光案内所もあります。

②ケルビングローブ美術館・博物館

1902年に建てられたヴィクトリア様式のケルビングローブ美術館・博物館は、英国最大級の博物館のひとつであり、8000点以上もの展示物を無料で鑑賞することができます。建物の美しさはさることながら、古代から現代までの様々なコレクションに圧倒されることでしょう。

③グラスゴー大聖堂

グラスゴー大聖堂は、グラスゴー発祥の地とも呼ばれる街のシンボル的な建築物であり、グラスゴーの守護聖人である”聖マンゴー”の墓所があることでも知られています。また、スコットランド本土にいては唯一宗教改革を免れ、している中世の聖堂でもあります。広場前の宗教博物館では、キリスト教のみならず世界中の宗教美術品が展示されています。