Munich

ドイツ南部、バイエルンの州都ミュンヘンは、首都ベルリンとドイツ北部の港町ハンブルクに次いで3番目に大きな都市であり、北海道の札幌市と姉妹都市でもあります。また、市内中心部には、世界で最も有名なビアホールのホフブロイハウスがあり、オクトーバーフェストの季節には、毎年100万人の人々がビールを求めて訪れます。

さて、日本ではミュンヘンとして知られていますが、これはドイツ語読み:Münchenに近いのです。英語では「Munich:ミュニック」と呼ばれています。また、州の名前バイエルン(Bayern)は、英語では「Bavaria:バヴェリア」と呼ばれています。

ドイツ全体に共通して言えることでもありますが、高齢の方は英語があまり流暢ではなく、一方で学生など比較的若い人たちとは、おおむね不自由なく会話ができるかと思われます。

ミュンヘンは、バイエルン州の州都で観光地ということもあり、市内中心部の大きなレストランやデパートでは比較的英語が通じます。ただし、生活をしていくうえでは、最低限のドイツ語を習得していないと不便さを感じる可能性もあります。

交通機関

ミュンヘン市内の主な交通機関は、U-Bahn(地下鉄)、バス、トラム、S-Bahn(郊外電車)の4種類があります。これらはすべてミュンヘン交通連合「MVV」により管理されています。一枚のチケットは有効期限内かつ有効範囲内であれば、すべての交通機関で共通して使用できます。

料金について

ミュンヘンの市内交通は、ゾーンごとで異なる料金体制がとられています。このゾーンは、ミュンヘン市内中心地のMゾーンと郊外の1~6ゾーンというように分けられており、何区間移動したかで料金が異なります。

有効期限も、移動するゾーン数で異なります。

I.「同一ゾーン内、およびMゾーンを出発地点としない2ゾーン間の移動(例:1-2、2-3など)」:2時間

II.「M-1~4、およびMゾーンを出発地点としない3ゾーン間以上の移動(例:4-6、3-6、2-6、1-6など)」:3時間

料金体系はかなり複雑になっているので、ミュンヘンで交通機関を使う際は、まず「自分がどこのゾーンにいて」「目的地がどこのゾーンにあるか」を確認し、「何ゾーン間の移動になるか」をを明らかにする必要があります。

料金の計算は公式サイトで行うことができます。また、ミュンヘン交通路線図チケット料金表を参考にしてみてください。

MVVの乗車チケットは、駅構内にある自動券売機や公式HP、駅中の売店(Kiosk)等で購入することができます。すべての券売機で英語対応をしているので、ドイツ語が分からなくても安心です。

それでは各交通機関について詳しく見ていきましょう。

①U-Bahn(地下鉄)

ミュンヘンの地下鉄は、U1~8(7,8は臨時線)までの計8路線が運行しています。U6の北部に伸びる3駅を除くすべての駅がMゾーン内を運行しており、市民の人々の交通手段としても使われます。

地下鉄には改札がなく、ホームへ向かう手前に打刻機があるので、初乗りの際は自分自身で打刻する必要があります。打刻を忘れると、検査官のチェックの際に罰金が徴収されてしまうので、打刻は忘れずに行いましょう

構内の案内図や電子掲示板には、列車が到着するまでの時間が書かれているので、行先をよく確かめてから乗車しましょう。扉は自動的には開かないので、乗降者の際は、ドアについているボタンを押します。

②バス

バスのチケットは、券売機がある場合者車内で購入できます。もしチケットがない場合は運転手から購入することになります。

ミュンヘンのバスの乗車は基本的に前からで、乗車の際には運転手にチケットを見せます。目的地が近づいたらボタンで合図をし、降車の際には、自分でボタンを押してドアを開ける必要があります。

③トラム

トラムのチケットは、地下鉄の駅構内や停留所、また車内でも購入することができます。

トラムはすべての駅に停車しますが、乗車の際には自分でボタンを押す必要があります。また、地下鉄同様、初乗りの際は乗車後に打刻をする必要があります。

トラムの路線図はこちらからダウンロードできます。

④S-Bahn

S-Bahnはミュンヘンの中心地と郊外を結ぶ電車であり、計8路線運航しています。主にMゾーン外の移動に使われており、郊外から中心部へ出勤・通学をする人が利用しています。

U-Bahn同様に、改札口がなく、初乗りの際はホーム外の打刻機で打刻しなければなりません。

S-Bahnのホームには複数路線が入り混じっているため、乗車する際には電光掲示板等で自分が乗る電車かの確認を忘れずに。ほかの交通機関と同様、乗降車の際には自分でボタンを開けてドアを開ける必要があります。

医療制度

ドイツではCovid-19の死者数が周辺国に比べて非常に少なく、医療制度が整っていると話題になりました。

①保険制度について

ドイツでは、ドイツに居住するすべての人に対して、医療保険に加入することが義務付けられています。留学の場合は、ドイツ国内で有効とされる医療保険に加入しなければ、入学許可が下りません

このドイツ国内で有効な医療保険とは「歯科治療かつ妊娠時(女性の場合)に適用される」ことが条件となっており、多くの場合は海外旅行者保険は有効ではありません

さて、医療保険は、公的医療保険(GKV)と民間医療保険(PKV)の2種類に分かれています。加入できる保険の種類は、年齢及びビザの種別で異なります。

語学留学ビザ・ワーキングホリデービザ・30歳以上の学生ビザ:民間医療保険

30歳未満の学生ビザ:公的医療保険

公的医療保険は何社かありますが、有名なものではAOK,DAKなどがあげられます。学生の場合は、どの保険会社でも一律ですが、会社により異なる付加保険料を課しているため、最終的な金額に若干の差が出てきます。おおよそ月100ユーロほどです。

②病院について

ドイツでは、オーストリア同様に、体調不良の際にはまず「Hausarzt(ハウスアーツト)」というかかりつけ医のもとで診療を受け、必要に応じて専門医の診療を受けることになります。それ以外の場合は、処方箋を出してもらい、Apotheke(薬局)で薬を受け取ります。

総合病院(Praxis)の診療は、緊急の場合を除き、紹介状がない場合は受けることができないため、注意が必要です。

基本的には、かかりつけ医・専門医に限らず、受診の際には予約をする必要があります。予約がなくても受診ができるかかりつけ医もありますので、事前にウェブサイトで調べることをお勧めします。

さて、予約についてですが、ドイツでは予約をとることが困難で、特に歯科・眼科・婦人科な度に関しては、一か月先まで空いていないといわれることもあります。激しい痛みやひどく具合が悪いときは、電話でその旨を伝えると優先的に対応してもらえる可能性もありますので、緊急の際にもまずは電話をするといいでしょう。

医療費についてですが、Hausarztの場合は、公的・民間に限らず医療保険に加入している場合は基本的には無料となります。総合病院や専門病院の診察料は、程度によって異なりますので、一概には言えません。

③ミュンヘン市内の病院事情

ミュンヘン市内には英語だけではなく、日本語が通じる病院がいくつかあります。また、事前の申請で日本語通訳を申請することのできる病院もあります。

日本語対応可能な病院

I.DR.YUKIKO BECKER

所在地: Menzelstr. 4A 81679 MUENCHEN

電話番号: 089-46137613

診察科目:一般内科、健診、予防接種

休診日:水・日・祝祭日

対象保険:民間保険・旅行保険・公的保険(ただし自己負担)

生活費

ミュンヘンはドイツ国内で家賃が最も高いといわれています。また、学生数に対し、部屋の数が少ないため、住宅を探すのも困難であるといわれています。

留学の場合は、大学側が手配する寮、もしくはWGとよばれるシェアハウスの形をとって滞在することになるかと思われます。おおよその目安としては、キッチン・バスルーム共有、家具つきの一人部屋だと300~500ユーロほどになるかと思われます。

ミュンヘンは家賃が高い分、食品や生活必需品・衣類などは日本よりも安価です。乳製品は日本よりも圧倒的に安く購入できます。外食に関しては、メイン料理と飲み物で大体13~17ユーロくらいが相場ですが、2人で1皿をシェアしてもおなか一杯になるほどボリュームがあります。

ビザ申請時には、滞在中の資金元として、月に853ユーロの収入があることを証明しなければなりません。この853ユーロが月の出費の目安といえるでしょう。

学校

ドイツへの語学留学の目的は、やはりドイツ語の習得。ドイツ語の語学コースには、民間の企業が提供しているのものと、Volkshochshule(VHS)と呼ばれる市民学校で開講されているものがあります。市民学校へ通うためには、住民登録が必要になります。

VHSが開講している語学学校は極めて安く、一日3時間、週5回のコースは一か月約320ユーロが相場となっています。民間の場合、同じ条件で700ユーロほどなので、約2倍ほど高くなります。しかし、民間の語学学校の場合は、滞在先をはじめとしたさまざまなサポートを受けられるため、安心感が強いともいえるでしょう。

また、大学・大学院進学先としてもドイツは高い人気を誇っています。その理由として、公立大学は授業料無償という点があげられます。学生の国籍にかかわらず、ほぼすべての公立大学はセメスター登録費のみの徴収で、年間でもおよそ600ユーロほどの支払いで大学に通うことができます(専攻により異なります)。ただ、英語で開講されているコースは限定されているため、厳しい選考基準が設けられている場合もあります。語学レベルは、大学の場合IELTS 6.0以上、TOEFL iBT 80以上が目安とされています。

観光とレジャー

①マリエン広場(Marienplatz)

マリエン広場は、新・旧市庁舎や教会などに囲まれています。周辺にはレストランやカフェ、デパートなどが立ち並び、毎日多くの人々で賑わっています。

からくり時計が有名な新市庁舎は、音楽に合わせて、毎日11時と12時にからくり人形が踊りだします。約10分間のこのショーを目当てに多くの人が広場に集まります。

旧市庁舎は、現在おもちゃ博物館として一般の人々に開いています。

②ホフブロイハウス

冒頭でも紹介したホフブロイハウスは、1589年創業の伝統的なビール会社、国立ホフブロイハウス醸造会社直営のビアホールです。1897年に建設されたこの建物の一階には、1000人以上を収容できるホールが広がっています。ビールをはじめ、様々なドイツ料理をあじわってみてください。

③ノイシュバンシュタイン城

ミュンヘンから日帰りで行ける定番の観光スポットの一つに、ノイシュバンシュタイン城があります。ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったことで有名なこのお城は、世界遺産にも登録されています。山にそびえる美しいお城の眺めに誰もがとりこになってしまうことでしょう。