Rabat

ラバト

アラブ風の古代都市モロッコでは、数え切れないほど小さなお店がずらりと並んでおり、路地の奥には常にロバをひく人々が。屋台には大小さまざまなパッケージがたくさん並び、買い物を楽しむ人々で市場は大賑わいでしょう。 長いローブを着た男性の深い目、エキゾチックな美しさ、忘れられない甘いケーキ、さわやかなミントティー、モロッコには、イスラムとキリスト今日が混合する多くの歴史の痕跡を持っており、モロッコに訪れる人を魅了するでしょう…。さて、モロッコといえば、最大の商業都市であるカサブランカや旧市街が世界遺産として登録されているマラケシュが有名ですが、首都はラバト(Rabat)という都市なのです。では、ラバトはどれくらい国際的なのでしょうか?

モロッコで最も使用されている言語はアラビア語で、その次にフランス語とスペイン語になります。英語は残念ながらあまり使われていません。英語しか喋れない方は多少生活に支障がでるでしょう。

気候

ラバトは、夏は温かく、冬は涼しくなります。夏は気温が35度以上に上がることはほぼなく、冬も氷点下まで気温が下がることがほとんどないため、比較的生活しやすいといえるでしょう。

交通手段

モロッコには、ラバトを起点に大都市間を結ぶ国鉄が走っています。座席指定の一等車と、自由席の二等車があり、ヨーロッパの鉄道と比べても遜色ないくらいのクオリティですが、時間通りに運行しないことがネックです。

また、ロイヤル・エア・モロッコが主要な都市間での空路移動を網羅しており、都市間の長距離移動も短時間で楽に行えます。また、バスやグランタクシーと呼ばれる乗合性の大型タクシーも都市間の近距離移動には便利です。

市内を移動する際の交通手段はバスかタクシー。バスは、大きく国営と民間会社の2種類に分かれます。国営のバスは予約制で、質の高いサービスが受けられる一方で、値段が張ります。民間会社は、サービスの質は落ちるものの、国営会社よりは安価で利用できます。タクシーは基本的にはメーター制ですが、外国人だと法外な値段を持ちかけられる可能性があるので注意が必要です。

いったいどの交通手段が便利なのか、と思った皆さん。なんと、ラバトにはトラム(路面電車)が走っております。一回の利用につき一律6DH(=約72円)と値段もお手頃で、ラバトに住む人々にとっても重要な交通手段の一つです。

トラムのチケットは、事前に窓口か自動券売機で購入することになります。乗車期限がないので、一度にまとめて購入すると手間が省けます。乗降車時は、自分自身でボタンを押して扉を開けます。乗車後は車内に設置されている打刻機で乗車時刻を自分自身で打刻しなければなりません。係員のチェックが時々入ることもあるので、打刻忘れには注意してください。

医療制度

モロッコには日本語の通じる医療機関はありませんが、病院によっては英語が堪能な医師も存在します。地方の医療事情はまだまだですが、ラバトは首都ということもあって、先進機器の設備がある大きな病院も存在しており、比較的充実した医療サービスを受けることができます。救急車は有料ですが24時間依頼でき、夜間の救急外来も対応しています。公立と私立の病院では医療レベルに大きな差があるため、現地で病気にかかった際は私立病院を必ず選びましょう。

生活費

ラバトに留学する際に、一番気になるのが住居。家具なしの安いアパートは2万円~3万円で借りることができます。家具付き・シェアタイプの学生アパートも3~5万円ほどが相場となっており、滞在費は比較的安価といえるでしょう。

食費は月に1~2万円程度かけている留学生が多い印象です。衣服に関しては、質のいい綿のTシャツは1,500~3,000円と、日本での購入価格と大差はありません。また、生活に必要な家具等は、品質によって値段が大幅に異なりますが、机・椅子・クローゼットとマットレス付きのベットを併せて3万円~10万円くらいで購入できるそうです。

ただ、上記の値段は、きちんとした「お店」で購入した価格です。ラバトのメディナ(旧市街)を東西に貫くスイカ通りは、とおり一帯がマーケットになっており、食品や日用品・衣料品などを買い求める現地のひとびとであふれています。近代的な新市街と旧市街で賢く買い物をすることが、節約のコツですね。

買い物事情

では、マーケット以外で、ラバトの人たちは主にどこで買い物をしているのでしょうか。ラバトでの留学の際は、以下をぜひ参考にしてください。

①フライパンや生活雑貨など…Carrefour, Marjaneなどのモール
②洋服…Mega Mall, Rabat Center, Agdal stores
③家具…Kitea Store

ただし、こういうお店は決して近いところにあるわけではないので、現地の方はタクシーやトラムを使うことがあるようです。

学校

ラバトには、フランス語やアラビア語を学べる学校が多数あります。語学学校の相場は、コース内容にもよりますが、1か月およそ8万円~15万円ほどが相場です。また、語学習得と並行して、インターンシップやボランティアを行えたり、モロッコの伝統や文化を学べるプログラムを提供している学校もあります。

ラバトの大学では、アラビア語かフランス語がつかわれており、英語でのプログラムはほとんどありません。国立大学の学費は年間およそ100万円と、日本の私立大学と同程度だといえます。

レジャーと旅行

ラバトは、北西部のブレグレイ川の河口、大西洋の端に位置し、マラケシュ、メクネス、フェズととともにモロッコの4大帝国都市と呼ばれています。ラマダンの期間中、多くの観光客は名所を見るために各地の王宮を訪れます。

ラバトも例外ではありません。ラバトは、近代都市と旧市街、そしてヨーロッパとイスラムの世界が共存している都市として、世界遺産に認定されています。そんなラバトの見どころを紹介します。

①現ムハンマド6世の王宮

宮殿は、市の政治的ファサードの象徴として、厳粛に身を包んでいます。門前の道は真っ直ぐで幅広く、宮殿の門には厳重に制服に身を包み、警備をしている警官の姿は圧巻です。現在の宮殿は、実際には1864年の古い宮殿が修復されたものです。厳重に保護されているこの美しい宮殿は、一見の価値ありです。

②ウダイヤのカスバ

旧市街の北側に位置するウダイヤのカスバは、ムワッヒド朝時代に築かれた城壁が17世紀に城塞都市として発展した地区です。荘厳にそびえる城壁を抜けると、白と青で塗られた鮮やかな壁を持つ住居が並んでいます。また、アンダルシア庭園の傑作のひとつとも名高い「ウダイヤ庭園」や、展望台からのエメラルドグリーンの海の眺望は、城壁の外からは想像もできないほどの美しさを誇ります。